《Guernica-未完成の王国-》

Nightmare Syndrome謹製「ゲルニカ」をモチーフに作成された詩です。
内容にはネタバレ・捏造を含みますので、「ゲルニカ」を完全クリアしてから見ることをオススメします。
各詩の最後の方に白抜き反転であとがきちっくなものが書いてあります。


1.ようこそ、未完成の王国へ!
2.殺しても死なないクックロビン
3.自己中心的な王様−Daphne−
4.月桂樹−Laurel−
5.博愛主義な見張り−Maria−
6.無償の愛−Agape−
7.自己犠牲的な剣士−Kandata−
8.蜘蛛−Arachne−
9.他人思いな美少女−Fairy-Made−
10.猛獣−Beast−
11.待ち続ける置いてけぼり−Anne−
12.絡繰猫−Gift−
13.殺されても死ねないコックローチ
14.さようなら、またどうぞ!




















■1.ようこそ、未完成の王国へ!■
ようこそ、未完成の王国へ!
歓迎しましょう、あなたが子供ならば
大人ならば首を落としましょう
ここは子供たちだけの楽園

気付きませんか? ここは子供しかいないのです
気付けませんか? 大人のいる席はないのです
ああ、それでも入国するというのなら――

幾千の痛みと幾億の死を耐え抜き
それでもつかみたい何かがあるのですか?

ようこそ、未完成の王国へ!
ここは子供だけの王国
大人ならば身体を引き裂きましょう
ここは子供たちだけの楽園

燃え盛る花畑も 黒く染まる観覧車も
人がいなくなる城も 読まれる事のない本も
軋む月桂樹も 盲目的な愛も
汚れた腕も 投げ出された身体も
空回りを続ける愛も ――その全てが

その全てが子供のための楽園

ようこそ、未完成の王国へ!
大人は痛みつけて殺す、それがこの国の正義
戦争しか知らない、それがこの国の子供が知っていること
ああ、それでも大人のあなた、この国へと入国をご希望なら――

ようこそ、未完成の王国へ!
幾千の痛みと幾億の死で貴方を歓迎しましょう!

 コマドリ王国入国時をイメージしてみました。
 子供にとっての楽園、大人にとっての地獄。
 ……初回プレイ時のゲルニカはこんなイメージでした、本当に。




















■2.殺しても死なないクックロビン■
「――ようこそ、未完成の王国へ!」

迷い込んだ王国は俺の知らない世界だった
どこにあるのかもわからない未完成の楽園
いるのは子供だけ、俺は大人らしい
奴らの敵の大人らしい

耳に響くのは警報(サイレン)の音

引き裂かれ、切り落とされて
落とされて、跪かされて
それでも俺はここにいるしかない
外に出れば俺まで殺されるから――

迷い込んだ王国に俺の知る正義はなかった
誰がいるのかもわからない未完成の楽園
いるのは子供だけ、大人を殺すらしい
いつかはそう、俺すらも

耳に残るのは警報(サイレン)の音

記憶を失って、一人残されて
絶望を見せられて、殺されて
それでも俺はまたここに来てしまう
その理由が何なのか思い出せないまま――

「――ようこそ、未完成の王国へ!」

 ゲーム序盤のコマドリをイメージ。
 何も解らないけど、いるしかない。何も解らないけど、来てしまう。
 何故か耳につくサイレンの音。
 個人的にマリアに落とされた時が一番衝撃的でした。




















■3.自己中心的な王様−Daphne−■
少年には家族がいた
両親と一人の兄
裕福な子供だった
足らないことを知らなかった

愛されることを知っていた
一人の寂しさを知らなかった

やがて来る終わりは
燃え盛る炎、五月蝿いぐらいの飛行機の音
たどり着いた月桂樹の側で
少年は孤独を知る

「嫌だ……独りにしないで、兄さん!」

月桂樹の枝にぶら下がっていたのは
もう息絶えた少年の身体
孤独の苦しみを知らなかった
与えられた苦しみに耐えられなかった

やがて少年は王に成る
ローリエを傍らに携えて
ああ、少年が思い出すことはない
自らが死んだ最大の理由を

 ……ダフネ、なんですが。微妙にオチきってないですね。
 ダフネの話をイマイチ覚えてない感じがよくわかります。
 確かダフネと兄は二人とも生き残って、兄が先に死んだはずなんですが……
 ……イマイチ記憶が定かじゃないのと二次創作だからいっかで捏造してます(ぇぇぇ)
 ダフネファンには本当平身低頭です……




















■4.月桂樹−Laurel−■
悠久の昔からそこに樹は立っていた
大地に根を張り、天空を目指し
悠久の昔からそこに樹は立っていた
人が来るはるか昔から

やがて大樹に寄り添うように人は集まり
町が出来て、にぎやかになった
樹は黙したまま変化を受け入れ
集う人々を眺めていた……

「……ああ、これが平和というんだろうか」

幾千年の争いは見ずとも解る
風を通じて聞き知る争いの情景
それでも樹は愛しかったのだ
自分の周りに集う人々が

平和が崩れるのはいつも突然だった
空を飛行機が覆い、爆音を響かせる
けたたましいサイレンの音と共に
愛しい町は炎に包まれていた……

「……ああ、これが戦争だというんだろうか」

それでも樹に何もすることは出来ない
ただ黙したまま立つ事しか
愛した人々が、愛しい町が
破壊される様子を見るしか出来ない

やがて樹の側に独りの少年がやってきた
放っておけば死ぬ少年の名は、――
少年は泣きながら枝を選ぶと
首を吊って死んでしまった……

「……ああ、次は何があっても君を守ろう」

側で死んでいった少年に
樹は涙を禁じえなかった
もしも自分が少年の傍らにいれるなら
何があっても守りきろうとそう誓った……

 捏造万歳(ぇ)
 ローリエは他のキャラに比べて過去みたいなのが明らかじゃないちっくなので妄想を膨らませました。
 守る、が先行した人だといいなぁ、とか思ってます。




















■5.博愛主義な聖女様−Maria−■
かわいそうだと思わないの?
きっといつかは死んでしまうの
そしてそれは遠くない未来なの
かわいそうだと思わないの?

君がいないと生きていけないんだ
僕は君がいないとダメなんだ
ねえ、だから
死ぬときは一緒だよ?

かわいそうだとは思わないの?
もう君が生きていける保障はないの
そして遠くない未来に死ぬの
かわいそうだと思わないの?

僕がいないと生きていけないんだ
君は僕がいないとダメなんだ
ねえ、だから
死ぬときは一緒だよ?

愛してる、愛してる、愛してるの
いなければ生きていけないの
愛してる、愛してる、愛してるの
他の誰が見捨てても僕は見捨てない

ねえ、だから
死ヌトキハ一緒ダヨ?

 絵本半分、マリアのエンド半分。
 あれです、「わら*わら」の好のポーズでメイに笑いかけてるマリアを想像すると丁度いい感じ。
 マリアはけっこう好きな方ですが、何分けなされたり落とされたりしたので好きになりきれなかったり。
 あ、でもマリアのエンドぐらいまで来ると大好きです(ぇ)




















■6.無償の愛−Agape−■
無償の愛で貴方を包もう
此の身全てが私の愛
無償の愛で貴方を包もう
見返り等期待はしない

愛していると叫ぼう
無償の愛で貴方を包み
此れは愛なのだと叫ぼう
無償の愛で貴方を包み

愛、即ち其れは究極の欲求
其の手で殺せば命の欠片すら手に入る
愛、即ち其れは究極の狂気
其の手で殺さなければ満足出来ぬ
愛、即ち其れは究極の欲求

無償の愛で貴方を包み
此れは愛なのだと伝えよう
無償の愛で貴方を包み
愛していると伝えよう

見返り等有る筈が無い
無償の愛で貴方を包もう
此の身全てが私の愛
無償の愛で貴方を包もう

 捏造以外の何物でもない。
 無償の愛、アガペという単語から想像を広げてみました。
 本気でこんな口調でこんな性格だったら惚れます(ぇ)
 出番が一回しかなかったのが惜しいなぁ。




















■7.自己犠牲的な剣士−Kandata−■
幼い私を守ってくれたのは
弱い弱い母親だった
幼い私が生きれたのは
弱い弱い母親のおかげだった

今でも夢に見る、あの頃の苦痛

嗚呼御主人様、もう休ませて下さい
私はもう疲れたのです
嗚呼御主人様、もう働かせないで下さい
その仕事はもう嫌なのです

母がいなくなって
私は知っていた母の苦痛を知った
もう幼くない私のことを
守ってくれる人はいなかった

今でも夢に見る、あの頃の悲劇

嗚呼御主人様、もう追いかけないで下さい
たまには休んでもいいでしょう
嗚呼御主人様、もう腕をつかまないで下さい
その仕事はもう嫌なのです

母がいなくなって
私を支えてくれたのは小さな人形だった

燃え盛る炎の中
私は逃げ出した
これから生きていけるか、いけないかじゃない
ただ自由になりたかった

嗚呼御主人様、もういいでしょう
私は充分尽くしました
嗚呼御主人様、もういいでしょう
貴方についていって母が蘇るわけではないのです

小さな人形をその胸に
私は死(自由)へと踏み出した

 カンダター。カンダタはゲーム中でもかなりエピソードが出てましたね。
 その中の昔の仕事を膨らませてみました。
 ……うん、楽しかったです(何)




















■8.蜘蛛−Arachne−■
地獄に落ちた大罪人
彼が愛しかった
自分に出来ることはないかと
ひたすらに考えた日々

細い糸では切られてしまう
では太い糸を作ればいい

その事だけを考えて
醜悪に膨らんだ自分の身体
今度こそ助けられると
その前に殺されてしまった

「――こんなに醜い身体では、愛してもらえないんだ」

俺が守りたいのはお前だけなんだ
だからお前を気遣い続ける
俺に出来ることがあれば
何でも言ってほしいのに

お前は一人で何でも出来る
待つ俺の気持ちはどうすればいい?

無力を感じる日々を過ごし
俺はお前を守りたいと願う
どんなに綺麗に取り繕っても
本当の醜さは隠せない

「――だって俺は、醜いから」

倒れた姿に動揺した
俺は守る事しか考えられなかった

醜悪な身体を晒し大人を潰す
身体の限界なんて知らなかった
殺さなければお前が殺される
それだけが嫌だった

「――それでも、愛してほしいんだ」

今度は助けられたはずだと
微笑んで、今日を終えた

 前半絵本、後半アラクネ、ラストまぜこぜ。
 アラクネは傍若無人で我侭だけどカンダタを誰より好きなところが好きです。
 個人的に洗濯のエピソードが好きなのでそれも混ぜたつもり。




















■9.他人思いな美少女−Fairy-made−■
薬が無ければ彼は持たない身体だった
弟は健康体なのに彼だけ病弱
薬を飲まなければ美しいその顔は爛れるだけ
彼が歪むのも無理は無かった

彼の友人はただ一人
常に傍らに寄り添う黒い犬

「美少女」というその名前が皮肉
彼は醜いものを見てしか心を癒せない
自分の終わりなんて知っていた
それが早く来るか遅く来るかの違いだけ

彼が最も憎いのは
常に傍らを離れない実弟

彼を殺そうとした弟を何のためらいも無く彼は突き放した
彼の護衛が食い殺す弟の姿を冷ややかな目で見つめる
ああ、当然だ、彼は弟が憎かった
だから死んだって全然構わない

彼が唯一心配したのは
彼の友人の命だけ

寿命が来た身体は既にボロボロだった
その身体を唯一の友人に差し出す
その言葉に特別な意図や含みは無い
彼は一言、無償の愛で「お食べ」と告げた

 トップ絵のメイはエロいと思う(ぇ)
 まあそれはおいといて、メイ。タイトルを「醜悪な美少女」と今のとどっちにするか迷いました。
 メイはマリア関係も他も黒くて、だけどビーストに対しては大分白くて、そこが好きです。
 メイの「お食べ」はかなりの名シーンだと思います。




















■10.猛獣−Beast−■
主に仕えるそれこそ喜び
敵は食い殺すこれこそ仕事
盲目的な忠実さで獣は仕事を繰り返す

フェアリィ・メイド 愛しい主人
他の誰が醜いと言おうが
フェアリィ・メイド 愛しい主人
貴方以上に美しい存在はいない

今宵もはじめる戦争という名の殺戮
主の敵は残さず殺す
妄信的な忠実さで獣は狂気へと導かれる

フェアリィ・メイド 愛しい主人
他の誰が酷いと言おうが
フェアリィ・メイド 愛しい主人
貴方以上に優しい存在はいない

やがて来る主との別れ
暴走を続ける獣の本能
あと少しだけの時間

フェアリィ・メイド 愛しい主人
他の誰に忘れられようが
フェアリィ・メイド 愛しい主人
貴方に忘れられなければそれでいい

与えられた主の死体
喰い散らかすしか出来ない獣
泣きながら獣は主の最期の命令を実行した

フェアリィ・メイド 愛しい主人
他の誰が知らなかろうが
フェアリィ・メイド 愛しい主人
貴方の身体以上の御馳走はなかった

……やがて獣は獣へ還る
いずれ訪れる死を目指して……

 洗濯エピソードを入れられなかったのが心残りです(ぇ)
 獣の本能に支配されていくビースト、のつもり。
 しつっこいくらいメイの名前を繰り返して愛を表現した、つもり。
 洗濯される彼は本当に可愛い……




















■11.待ち続ける置いてけぼり−Anne−■
「I love you,I love you,I love you......」

置いてけぼりで死んでいった可愛そうな子供
偽りを紡いでく楽園の持ち主

愛していたのは本当だ
助けてほしいのも本当だ
だけど来ちゃいけないんだ
だってもう、大人だろ?

一人ぼっちで繰り返す日々
仲間は皆先に死んだ
置いてけぼりの少年を
迎えに来るのはどこの誰?

動けないまま死んでいった可愛そうな子供
偽りを紡いでく楽園の持ち主

だって戦争はまだ終わっていない
全部戦争のせいなんだ
だから戦争が終わったら
また迎えに来てほしい

一人ぼっちで繰り返す日々
愛しい人に止めを刺す終わり
置いてけぼりの少年を
救い出せるのはどこの誰?

悪魔がこんなに優しいんだから、人間はもっと優しいはずだと

迎えに来たその手を受け入れられなかった
だって少年の中で戦争は終わっていない
悲しむ子供たちが一人もいない
それが少年の戦争の終わり

いつ来るとも知れない終戦を
待ち続ける楽園の持ち主
その目が楽園以外を見つめる日は
いつになるのだろうか……

 アンネ。王国の本当の主……なのかな?
 彼の口調で詩を作ると冗長になるので第三者視線に持ってってみました。
 アンネはエピソード全部が心に来ます。
 特に、コックローチ。あれにはしびれました。
 でもこれは待ち続けるアンネのイメージ。I love you,I love you......




















■12.絡繰猫−Gift−■
楽園の紡ぎ手は怪しく笑う
彼は猫、彼は悪魔
優しすぎたために魔女と共に死んだ悪魔――

少年の苦しみを軽くしようと
死に行く身体を懸命に世話した
死ぬことが解っていたから
世話以外何も出来なかった

――少年の望みを感じ取り
悪魔は楽園を作り出す――

未完成の王国、その本当の主
彼は猫、彼は悪魔
人なんかよりもよっぽど優しかった悪魔――

少年のために悪魔は動く
子供だけの楽園を作ってやろうと
作りあがった王国で
彼は満足そうに笑った

――楽園を崩したのは
かつて少年を置いていった少年――

悪魔と言え所詮猫
少年が望まなければ何も出来ない
毒(ギフト)を贈りながら
その死を待つだけ

少年の望む楽園を
未完成の王国は今日も紡がれる

 猫好きだぁー!!(関係あるのか?)
 はー、はー、そういうことでギフト。よく考えたらhollowでギフトという単語を目撃していたのに気付かなかった事実。
 ギフトは本当優しいと思います。アンネのために楽園を作るんですから。
 ゲーム中の画面だとメッセージウィンドウに被ってよく見えないのが残念です……




















■13.殺されても死ねないコックローチ■
「――さようなら、またどうぞ!」

俺は知っている、ここにいる子供たちを
全員の顔を知っている
とりわけお前はよく知っている
なあ、アンネ

警報(サイレン)は空襲の合図

お前を迎えにきたのにこの声は届かない
お前がかたくなに終戦を拒否するから
なあ、一緒に帰ろうアンネ
こんなところにいる必要はないんだ――

何千回と繰り返して、それでもまた行く
俺の望みは何一つ叶っちゃいない
突き飛ばされて拒否されたって
なあ、アンネ

警報(サイレン)は絶望の合図

お前の望む終戦が訪れるその日まで
俺は何万回でもここに来る
なあ、一緒に帰ろうアンネ
お前に見せたい花畑があるんだ――

「――さようなら、またどうぞ!」

 真エンドにたどり着いた直後のコマドリをイメージ。
 コックローチを是非使いたかったのでタイトルにいれました。
 「殺しても死なないクックロビン」と対比の形になってます。
 アンネを迎えに来れるのが絶望的にはるか先だと知って、それでも迎えに来続けると決意する、みたいな……
 妙にかっこよくなっちゃったのが心残りです(何)




















■14.さようなら、またどうぞ!■
ここは子供を守るための最後の砦
灰の跡に作られた未完成の王国
ここがどこかは誰も知らない
それでも子供たちは逃げてくる

貴方たちが子供である限り
王国は誠心誠意を持ってお守りしましょう

大人は痛みつけて殺す、それが正義だ
千人殺せば英雄になれる
愛の形は千差万別、それが真実だ
一人を愛して生きていける

ここは子供を守るための最後の砦
灰の跡に作られた未完成の王国
ここがどこかは誰も知らない
それでも子供たちは逃げてくる

貴方たちが大人である限り
王国は全身全霊を持って殺すでしょう

大人たちは痛みつけて殺す、それが正義だ
恩賞を目指して子供は戦う
愛の形は千差万別、それが真実だ
例えその愛が実らないとしても

もしも貴方が大人でも子供でもなかったら――?

繰り返される日常は永遠を求める子供たちの願い
大人になる前に埋める、それが王国の決まり
繰り返される日常は永遠を求める子供たちの願い
大人は痛みつけて殺す、それが王国の正義

月桂樹の木の下で裕福な子供は孤独を嘆き
愛に狂った少年は無償の愛を知り
疲れきった少年の胸には人形が抱かれ
醜い美少女は犬と唯一つの絆を築く
そして――

「まだ、戦争は、終わって、ない」

貴方が大人でも子供でもなかったら
案内役の少年が貴方を追い出すことでしょう
拒否されても叶えたい望みがあるから
貴方はまた、王国へとやってくる

さようなら、またどうぞ!

 退国時の王国をイメージ。「またどうぞ!」はコマドリに向けられています。
 「ようこそ、未完成の王国へ!」と対になっています。
 アンネが楽園の主で、ギフトが王国の作成者なら、王国はコマドリとアンネたちの運命そのものかなー、と。
 全体的にブラックポップなイメージにした、ような、気がする。
 そしてまた物語はまわるのです。
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